お守りは、人からもらった方がご利益がある、というわけではないです。
お守りは、買うのではなく「授かる」「受け取る」もの。
人からもらったものでも、また自分自身で授かったものでも、どちらも、しっかりと想い祈り、参拝していればご利益はあります。
もし、お守りをプレゼントするなら、信頼関係のある家族や友人がベストです。
この記事では、体験談も交え、お守りをもらったりあげたりすることについてや、お守り代わりのプレゼントについて、詳しく解説します。
お守りは人からもらった方がいいの?
お守りは「人からもらった方がいい」というわけではありません。
また「だめ」というものでもないのです。
お守りは人から貰ったものでも、自分で購入しても(授かっても)、ご利益は変わらないとされています。
相手がしっかりと参拝をし、想いを込めて祈ったお守りをいただくと、その人の想いも詰まりご利益があがる、と考える方もいます。
反対に、お守りは自分で参拝しなければご利益が無い、という方もいますが、そんなことはありません。
遠方で神社仏閣にいけない方には、郵送やネットで対応してくれる所もありますし、代理でご家族が参拝することもよくあります。
お守りは人からもらったものでも、また自分自身で授かったものでも、しっかりと想い祈り、参拝していればご利益はあります。
逆に、参拝せずにお守りだけ購入したものや、神社仏閣を通さずにネットで取り寄せた場合もご利益はないと言われているので気を付けましょう。
注意したい点は、人から貰うお守りは新しいものでなければいけません。
ご利益があったからといって、人からお下がりで貰うものではありませんし、あげてもいけません。
お守りはご利益があり満願したら(願いが叶ったら)、神社に返納するものです。
間違っても、お下がりをプレゼントすることが無いようにしましょう。
お守りをプレゼントすることについて
お守りをプレゼントしてよいのか、悩む方もいるでしょう。
お守りをプレゼントすることは、基本的には問題ないです。
相手を想い用意した、心のこもったものなので良いと思います。
しかし、お守りをプレゼントする際は、注意しなければいけないことがあります。
それは、受け取る側の気持ちに寄り添うことです。
相手がお守りを負担に感じたり、扱いに困る・・・と思うのであれば、プレゼントとは言えないからです。
お守りをプレゼントするなら、家族や気心が知れた友達など、信頼関係があり、距離が近い方にするのがベストでしょう。
中には、気にせず受け取ってくれる人もいるでしょう。
でも私なら、自分のことを想ってプレゼントしてくれたものとは分かっていても、あまり親交のない方から貰うのは少し抵抗を感じてしまいます。
それがお守りとなれば、扱いにも気を付けなければいけないですし、また簡単に処分できるものではないからです。
実際、私がプレゼントとしてお守りをもらって困ったことも挙げながら、プレゼントする際に注意する点をご紹介します。
信仰している宗教があるかどうか
プレゼントする相手に信仰している宗教がある場合は、お守りを受け取って貰うことは難しいでしょう。
そのため、相手の宗教がわからない関係性の方には、プレゼントしないことがよいです。
遠方すぎる神社仏閣のお守りや、どこのお守りかわからない場合
お守りは約1年、もしくは満願したら(願いが叶ったら)、神社に返納するものです。
遠方だと郵送で返納ができる神社もありますが、それを伝えないでプレゼントするのは不親切でしょう。
また、どこの神社のお守りかわからないものをプレゼントするのはやめましょう。
実際、私がいただいたのは、県名しかわからないお守りでした。
「○○県(飛行機を使う距離でした)で有名なところなの!」と送ってくれました。
かわいいデザインで、私を想ってくれたものなのでとても嬉しかったのですが・・・。
返納するときに「どこに返していいのか」と困ってしまいました。
幸い、近くの神社が、他の神社仏閣のお守りも返納できる所だったので大丈夫でしたが、プレゼントする際は、相手が返納するときのことも考えるようにしてくださいね。
複数のお守りをプレゼントする場合
会うたびに、いろいろな種類のお守りをプレゼントするのは避けましょう。
気持ちは嬉しいのですが、負担にもなります。
お守りは、常に身に着けておくのがよいとされています。
金運ならお財布、勉学ならペンケースなど、お守りによってつける場所を変える方もいるでしょう。
私自身、「もう身に着けられない!」というくらいに、お守りをプレゼントされたことがあります。
1年の間に夫婦で6つ渡されたときは「そんなに心配をかけてしまっているんだ…」と、思い悩んだものです。
また、夫はお守りをもらうことに抵抗があるので、私がすべて管理するのも負担でした。
このように、プレゼントしてくれたお守りも、受け取る側の気持ち次第で、重荷となってしまうこともあるのです。
「違う神様のお守りを付けると縁起がよくない」と、複数のお守りを持つことに抵抗を持つ方もいます。
神社庁のサイトでは「お守りで神様同士がケンカするということはない」とあるので、お守りを複数持つこと自体は、問題ありません。
しかし、抵抗を感じる人もいるので、既にお守りを持っている方にはプレゼントしない方がよいかもしれません。
お守りのプレゼントが嬉しいのはどんなとき?
お守りのプレゼントは、相手が自分を想って用意してくれたものなので、基本的には嬉しいものです。
特に嬉しく感じるのは、相手が自分の気持ちに寄り添ってくれたときでしょう。
お守りをプレゼントとして渡すのは、気心の知れた間柄というケースが多いと思います。
私が実際に貰って嬉しかったお守りは、同じ年に出産する友達からの安産祈願のものでした。
私がよく参拝している神社のお守りを用意してくれました。
またその際に「もう持っているかな」や「もしよかったら・・・」など気遣いながら渡してくれたのも、受け取りやすく嬉しかったです。
友達は、私との会話から「どこの神社で上の子のお宮参りをした」など覚えてくれていました。
また、同学年の子を出産するということもあり、本当に私を想って参拝してくれたのだなと思い、感動しました。
お守りは、祈りを込めて参拝し、授かるもの(購入すること)です。
そうして渡されたプレゼントなので、その気持ちは嬉しいものです。
喜ばれるお守りのプレゼントには、渡す相手のことを想うこと、気持ちに寄り添えることが絶対条件と言えるでしょう。
中には、デザインが可愛いお守りや、有名なパワースポットのお守りを喜ぶ方もいるでしょう。
しかしそこにも、相手が興味を持てるものか、身に着けやすいデザインなのか・・・など、相手の好みや、願い事を把握していなければ難しいものです。
想う気持ちは嬉しいものですが、それが押し付けになったり、相手に負担を与えるようなことがないように気を付けてくださいね。
お守り代わりにプレゼントするなら何がいい?
お守りをプレゼントするのは、贈る相手の気持ちや自分との関係性を考えると、ハードルが高い贈り物かもしれません。
でも、相手を想う気持ちは大切にしたいですよね。
そんな時に、お守り代わりになるプレゼントをいくつかご紹介します。
勉学向上なら、鉛筆!
ひとつめは、学生さんの勉学向上を祈願した鉛筆です。
こちらは神社で祈願したものなので、お守りとご利益は同じです。
実際に使うものなので、受け取って貰いやすいのではないでしょうか。
また、神社で出している鉛筆ではなくても、筆記用具であれば喜んでもらえると思います。
実際、私も受験時に、友人から鉛筆と消しゴムをプレゼントしてもらったことがあります。
神社で販売しているものではないのですが、文具店で買った鉛筆と消しゴムを近くの神社で祈願してくれました。
神社の名前が記されていない普通の鉛筆でしたが、わざわざ足を運んで、プレゼントしてくれたことが嬉しかったです。
また、私は塾講師として働いていた時があり、進学時や受験時に生徒に鉛筆などの文具品をプレゼントすることがありました。
よく使うものなので、喜ばれることが多かったです。
何より実際に使っているところを見たときに、プレゼントしてよかったなと感じました。
麻の葉模様でラッピング!
麻の葉柄には、魔よけの効果があると言われています。
また、麻は成長が早いことからも、麻の葉柄には子の成長を願う意味も込められているんだそうです。
お子さんへのプレゼントや、妊婦さんへのプレゼントにおすすめしたい模様です。
私が妊娠中、シュシュをプレゼントしてもらったのですが、麻の葉模様のシールがついた可愛らしいラッピングがされていました。
プレゼントしてくれた方は「お守りも考えたけれど、気軽に身につけてほしいので」と送ってくれました。
京都の神社に足を運んだ際に、選んでくれたものでした。
ラッピングの模様にはこんな意味があるんだよ、と教えてもらったときに、その方のお心遣いに感動したのを覚えています。
神社仏閣で祈願した後に、その土地のものを!
ありきたりですが、プレゼントは消え物が無難です。
神社内やその近くで、その土地の銘菓や御団子、最中などが売られているときは、そちらもおすすめです。
旅のお土産としてもいいですが、相手を想って祈願した後に買ってみてはいかがでしょうか。
食べ物の他に、雑貨などを取り扱っているところもありますよ。
また、神社などで振舞われる飲み物やお餅などを口にする機会があれば、それもご利益が得られます。
これは神様のお食事で、神饌(しんせん)といい、お下がりをいただいていると言われています。
私の場合、親戚に神主がいるため、神社は身近なものでした。
神社にいくと、子どもの頃は神饌(しんせん)である、落雁(らくがん)を頂いてくることが多かったです。
お守りよりも身近で、食べられることもでき、嬉しかったものです。
もし神饌(しんせん)をいただくことがあれば、お守りの代わりに近しい方に差し上げるのもよいかもしれませんね。
こちらに挙げたものは、一部でしかありませんが、全てに言えることは「相手を想うこと」です。
お守りをあげたい、また代わりの何かをプレゼントしたいという気持ちは、相手を想ってのものですよね。
その気持ちを大切に是非素敵なプレゼント、ぴったりのお守りを見つけてみてくださいね。