シーサーは正面向きで置くことが多いのですが、横向きのシーサーの場合は外を向いているような印象を受け、何となく寂しげに見えることがあります。
シーサーを向かい合わせに置くと、家の雰囲気が和やかになって良さそうに見えるような…。
シーサーを玄関に置く時に、こんな風に悩んだのですが、横向きシーサーでも置き方は基本通り。
口を開けている方を右に、口を閉じている方を左にする置き方が一般的です。
シーサーは、家の守り神としての役割もあり、風水的にも玄関に置くことに意味があります。
ただ、必ずしもこの置き方でなくてはダメではありません。
この他にも置き方や置き場所があるのでご紹介していきますね。
横向きシーサーを玄関に配置するコツ
沖縄土産の定番であるシーサーは、そのユニークな表情やポーズで多くの人を魅了します。
旅の記憶を彩るシーサーを見つけた時、その魅力に一目惚れすることも少なくありません。
しかし、自宅に持ち帰った後、シーサーの正しい配置に頭を悩ませた経験はありませんか?
シーサーは、一般的には、口を開けている方を右、口を閉じている方を左に置くのが基本です。
正面向きのシーサーの場合は、顔をわずかに外側に向けて置くことが多いです。
横向きシーサーも、正面向きのシーサーと同じで、口を開けている方を右、口を閉じている方を左に置くのが基本です。
家の守り神としての役割を持つシーサー。
シーサーが家全体を広く見守ることができるように、横向きシーサーの顔の向きによって、角度を微調整するとよいでしょう。
ただし、これはあくまで一つのガイドラインに過ぎず、置き方には定められた正解はありません。
シーサーの設置に適さない場所は存在しない
先ほどお伝えしたように、横向きのシーサーでも、口が開いている側を右に、閉じている側を左に向けるのが通常です。
しかし、設置場所についてはどうなのでしょう?
多くの方が最初に考えるのは、玄関だと思います。
沖縄では、いろいろな表情を持つシーサーを玄関で目にします。
眺めるだけでも楽しみです。
玄関にシーサーを置くと、家に入ろうとする負のエネルギーを払いのける効果が期待できます。
玄関以外でシーサーを置くおすすめの場所
では、玄関以外の場所ではどうでしょう?
実は、シーサーの配置に不適切な場所は特にありません。
もちろん、横向きのシーサーも同様です。
どの場所に置いてもよいのです。
置き方によっては、シーサーが振り返って見てくれているかのように感じられ、ほっこりするでしょう。
シーサーを置くのにおすすめと言われている場所をいくつかご紹介しますね。
北東
玄関以外でシーサーを置く場合には、鬼門とされる北東がおすすめです。
北東は悪いエネルギーが集まるとされる方角です。
北東がどの方角か分からない場合は、地図アプリを利用して自宅の位置を確認してみてください。
地図で右斜め上の方角が北東です。
トイレやその他の部屋に向けてシーサーを置くことで、不吉なエネルギーの侵入を防ぐことができます。
南
家の南側にシーサーを向けて置くと、火災から守ってくれると言われています。
五行思想では「火」が南と関連付けられており、この方角は特に火災の注意が必要とされます。
窓辺
窓辺にシーサーを置くと、外からの悪影響を防ぐことができます。
沖縄では、悪霊が人が通る道を使うと言われていますので、通路に面した窓にシーサーを設置するとよいでしょう。
防犯用のセンサーライトを一緒に設置するのもよいですね。
シーサーの性別の見分け方
シーサーには性別があり、一般的に口が開いている方がオスで右側に、口が閉じている方がメスで左側に配置されます。
しかし、シーサーには性別を明確に示す特徴がないため、どちらがオスでどちらがメスかを覚えるのは少し難しいかもしれません。
この配置は、日本の古い「陰陽思想」に基づいています。
陰陽思想とは、宇宙のあらゆるものを陰と陽の二つの要素に分けて考える哲学のことです。
例えば、太陽は陽を、月は陰を表します。
以下に、陰と陽の具体的な例を示します。
陰の象徴
- 月
- 心臓、肺、肝臓
- 葉菜類(小松菜、春菊など)
- 低い場所
陽の象徴
- 太陽
- 消化器官(胃、大腸、小腸)
- 根菜(大根、人参など)
- 高い場所
通常、陽は男性(オス)を、陰は女性(メス)を象徴し、それぞれが左右に配置されることになります(オスが左、メスが右)。
ただし、これはシーサー側から見た配置です。
人間側から見ると、右側がオスで左側がメスとなります。
横向きのシーサーを逆向きに配置することもある
シーサーを逆に配置する方法についても解説します。
これまでお伝えしたように、一般的には、横向きのシーサーは、口が開いているオスを右、口を閉じているメスを左に配置します。
しかし、左右を逆に配置する方法もあります。
これは、シーサーの尾側を内側に向けることで、結界を形成するためです。
結界とは、シーサーが監視する範囲を指し、その範囲内に悪いものが侵入するのを防ぎます。
横向きのシーサーを設置する際、一般的な配置にすると互いに向かい合うデザインのものがあり、これによりシーサーが外側を向かない場合があります。
そのため、左右を逆に配置した方が良いこともあります。
陰陽が逆転する場合がありますが、これは不適切な設置とは限りません。
沖縄の職人さんや地元の方でも、シーサーの置き方や置き場所には様々な解釈が存在します。
シーサーの配置や向きの詳細にこだわることも大事ですが、何より重要なのは、自分の持っているシーサーを大切にすることです。
シーサーの起源
シーサーは、家に迎えるとまるで家族のようになる存在です。
そんなシーサーの起源について、見ていきましょう。
シーサーのルーツは、古代オリエント地域のライオンなのだそうです。
(古代オリエントとは、現在のエジプトや中東あたりです)
シーサー以外にも、スフィンクスや中国の石獅子、さらには日本の狛犬も、古代オリエントが起源と言われています。
まとめ
シーサーは、横向きであっても、正面を向いていても配置方法に変わりはありません。
口を開けている側(オス)を右に、口を閉じている側(メス)を左に配置するのが一般的です。
シーサーを玄関に置くと、外からの邪気を払い、家を守る効果があります。
シーサーは、玄関だけでなく、どこに置いてもその効果を発揮するため、配置場所は自由です。
横向きのシーサーを逆に配置することには、結界を形成し保護する力があるとされています。
古代オリエントのライオンから発祥したシーサーは、その形状に多くの歴史と物語が込められています。
最も大切なことは、シーサーを大切に扱うことです。