お料理の材料に「薄口醬油」と書いてあって困ったことはありませんか?
薄口醤油を常備していればよいのですが、濃口醤油のみのご家庭も多いはず。
そんな時は、濃口醤油で薄口醤油の代用ができますよ。
濃口醤油しかない時は、量を半分にして塩を足せばOK!
簡単で覚えやすいですよね。
これなら使い分けがわからなくても大丈夫。
薄口しょうゆを買って使い切れない、ということもありません。
薄口醤油の代用法(分量)や、濃口醤油と薄口醤油の塩分濃度の違いなどについてご紹介します。
薄口醤油が使い切れない…濃口醤油で代用できる?
薄口醤油と濃口醤油の大きな違いは「色」。
そして「しょうゆ味の濃さ」だと思います。
(…料理人ではないので繊細な違いはわかりません)
家に、濃口醤油と薄口醤油の両方揃っていますか?
わが家には、濃口醤油しかありません。
薄口醤油は買っても使い切れないので、料理には濃口や薄口関係なく濃口醤油を使ってしまっています。
ですが、レシピに「薄口醤油」と指定があるケースがありますよね。
その場合には、濃口で代用ができますよ。
薄口醤油の代用は濃口醤油と塩で!分量は?
濃口醤油で代用すれば、薄口醤油を使ったレシピの料理をすることが可能です。
材料に薄口醬油小さじ1とある場合、濃口醤油を小さじ1/2にして、お塩を少々足します
半量にして塩で調整するだけなので簡単ですね!
ちなみに、塩少々というのは、親指と人差し指の先でつまむくらいの量ですよ(約0.5g)。
塩は控えめにしておいて、味を見てから整えてもいいですね。
濃口醤油と薄口醤油の塩分濃度
レシピを見ると、濃口や薄口と書いてあるものの…何が違うのかイマイチわからないものです。
意外なのが塩分濃度。
濃口醤油と薄口醤油は、色や風味の他に塩分濃度に違いがありますよ。
私は、薄口と濃口の塩分濃度は同じだと思っていました!
どちらも同じ醤油なので、同じ量で、同じしょっぱさに仕上げているんじゃないかと。
濃口醤油と薄口醤油の塩分濃度には、どのくらいの差があるのでしょうか?
- 濃口醤油の塩分濃度は約16%
- 薄口醤油の塩分濃度は約18%
と言われています。
意外と知らずに使っている人も多いと思います。
濃口、薄口の漢字だけだと、薄口醤油の方が塩分控えめなイメージですもんね。
例えば、濃口醤油を薄口醤油で代用する場合、同量にしてしまうとしょっぱくなってしまいます。
気を付けてくださいね!
濃口醤油と薄口醤油の使い分け
続いて濃口醤油と薄口醤油、それぞれの使い分けについてご紹介します。
先ほどもお伝えしたように、薄口醤油と濃口醤油の違いを簡単に言うと「色」と「しょうゆ味の濃さ」です。
濃口醤油は、見ての通り色が濃く、香りやコクが強いお醤油です。
それに対し薄口醤油は、お料理を淡い色に仕上げる醤油です。
「淡口醤油」と書くこともあります。
味のイメージは、濃口醤油をお水で薄めて塩を足した感じです。
しょうゆ味が薄まって、塩のスッキリ系の味が加わる感じですね。
使い分けは色や好みで!
使い分けですが、薄口醤油は、
- 料理に醤油の色を付けたくないとき
- 醤油の味や香り、旨味は欲しいけど、控えめにしたいとき
に使うといいでしょう。
例えば、お吸い物や、野菜の色を際立たせたい場合に使うことが多いですね。
懐石料理や京料理、精進料理など、上品な料理のイメージです。
また、関西風のうどんやおでんを作る時にも。
ただ、こうするべき、という決まりはありません。
わが家では、何でも濃口醬油です。
あとはもう、味の好みですね。
私は岡山に住んでいたことがあるのですが、子供の頃から何でも濃口醤油だったので、初めて食べたうどんにびっくりでした。
最初は慣れませんでしたが、数年経ったらとても美味しく感じるようになりました。
逆に、子供の頃から薄口醤油に慣れている人は、濃口醤油はくどいとか、醤油の味が濃く感じるようです。
醤油の種類は5つ
醤油には、大きく分けて5種類あります。
日本農林規格(JAS規格)で、こいくち、うすくち、たまり、しろ、さいしこみしょうゆに分類されています。
濃口醬油と薄口醤油
レシピで醤油、とあれば濃口醤油を指します。
色が濃く、味や香りのバランスが良く、さまざまな家庭料理に適しています。
一方で、薄口醤油は色が薄め。
色を淡くするために、仕込みの際に食塩の量を多くしています。
色や香りを抑えてあるため、素材の色や味を生かしたい時に適しています。
もちろん、塩っぽい味に仕上げたいときにもOK。
薄口醤油を好んで使うのは関西地方の方が多いそうです。
たまり醤油
普通のお醤油は、大豆と小麦を約半々ずつで作られています。
それに対し、溜まり醤油はほぼ大豆でできています。
(お味噌みたいな感じですね)
たまり醤油はコクが特徴です。香りは控えめ。
他のお醤油より水分が少ないため、トロミがあるのも特徴です。
たまり醤油は、主に愛知・岐阜・三重県で生産されているんだそうですよ。
私はお刺身が好きなので、溜まり醤油は完全にお刺身用に使っています。
でも最近は、生(なま)しょうゆもいいかも…と思っています。
白醤油
先ほどご紹介したように、普通のお醤油は、大豆と小麦半々ずつで作られます。
たまり醤油は、ほぼ大豆で作られていましたね。
そして白醤油は、大豆ではなくほぼ小麦で作られているんです。
原材料や製造法により、薄口醤油よりさらに淡い色をしています。
また、他の醤油よりも甘みがあるのが特徴です。
主に愛知県周辺で使われています。
だし巻き卵やうどんのだしに使うことで、白醤油の味わいを感じることができますよ。
再仕込み醤油
再仕込み醤油(さいしこみしょうゆ)は、食塩水で仕込むのではなく、一度でき上った醤油でもう一度仕込むんだそう!
その他の醤油に比べ熟成期間が長いことから、濃くて深い味わいを楽しむことができます。
ちょっと高価です。
わが家では使ったことがありませんが、刺身醤油や、贅沢なかけ醤油として使うことが多いそうです。
ちなみに「さしみ醤油」という種類の醤油があるわけではなく、地方によって、再仕込み醤油やたまり醤油を指したり、お刺身用に調味料を加えた醤油を「さしみ醤油」と販売していたりするそうですよ。
このように醤油にはさまざまな種類があります。
その中でもよく使われているのが、濃口醤油と薄口醤油です。
ですが、家に濃口醤油と薄口醤油の両方を備えている家庭は、多くないのではないでしょうか。
でも代用ができるので、家庭に片方しかなくても、もう大丈夫ですね。
まとめ
濃口醤油と薄口醤油について、代用方法や使い方をご紹介しました。
もちろん、必ず両方備えておく必要はありません。
基本的に使い分けは、色としょうゆ味の濃さです。
スッキリとした塩っぽい味に仕上げたければ、わざわざ薄口醤油を買ってこなくても「濃い口しょうゆ+塩」で十分ではないでしょうか?
(私の舌では、淡口醤油と「濃い口しょうゆ+塩」の味の違いはわからない自信があります)
濃口醤油しかない場合は、量を半分にして、塩を足すことで代用できますので、ぜひ試してみてくださいね。