アップルパイの美味しさを左右する重要な要素の一つが、フィリングに使う砂糖の量です。
リンゴの皮を剥いた後の重量を基に、一般的にはその10%から15%の砂糖を加えると良いとされています。
ただし、リンゴの種類や甘さ、個人の好みによっては、砂糖の量を20%まで増やすレシピもあります。
この記事では、アップルパイのフィリングに適した砂糖の量と、理想的な食感をどのようにして作り出すかを詳しくご紹介します。
フィリング用砂糖の具体的な割合
アップルパイのフィリングで使用するリンゴの砂糖の割合は、皮や種を取り除いたリンゴの重さに対して10〜15%が適切です。
フィリングの食感には、シャキシャキ感を残すコンポートスタイルや、より柔らかくトロリとした食感を持つタイプがありますが、どのスタイルにおいても砂糖の比率はほぼ同じです。
例えば、大きなリンゴ(皮をむいて300g)の場合、砂糖は30~45gが適量です。
中サイズのリンゴ(220g)では22~33g、小サイズのリンゴ(170g)では17~26gの砂糖を加えると良いでしょう。
アップルパイ専門店では、使うリンゴの種類やその季節に合わせて砂糖の量を調整しており、その配合が各店の特色を形成し、美味しさの秘訣ともなっています。
自家製アップルパイフィリングをとろとろに仕上げる方法は?
アップルパイフィリングをとろとろにするための秘訣は、リンゴに含まれる「ペクチン」を上手に活用することです。
ペクチンとは、糖分と酸を加えて加熱することでゲル化する、果物に自然に含まれる成分です。
リンゴの甘さに対して適切な量のレモン汁を加えることで、ゲル化が促進され、理想的なフィリングの食感が得られます。
とろとろに仕上げるためには、リンゴの重量に応じてレモン汁を加えましょう。
例えば、リンゴ300gに対しては約12g、220gなら約9g、170gの場合は約7gのレモン汁が目安です(約4%)。
とろとろアップルパイフィリングのレシピ
ここでは、家庭で簡単に作れるアップルパイフィリングのレシピをご紹介します。
必要な材料は次のとおりです。
- りんご:中サイズ2個(約440g)
- 砂糖:45~65g
- レモン汁:18g
- バター:15g
- シナモン:少々(お好みで)
作り方
- りんごを6等分に切り、皮を剥き、芯を取り除きます。
- バターを鍋に入れて溶かし、切ったりんごと砂糖を加え、りんごが柔らかくなるまで弱火で煮ます。
- レモン汁を加え、よく混ざるようにしてから落とし蓋をし、さらに約15分間弱火で煮込みます。
- 煮込みが終わったら火を消し、5分間そのまま放置します。
- 落とし蓋を取り除き、中火で水分が飛ぶまで炒めます。この時、りんごが崩れないよう注意しながら加熱します。
- 火から下ろし、冷ますとフィリングがさらにとろとろになります。最後にお好みでシナモンを加えて完成です。
アップルパイのフィリングの美味しさは、使用する砂糖やレモン汁の量に大きく左右されるため、何回か試作して自分の好みに合った食感を見つけることをお勧めします。
アップルパイフィリングが好みの状態にならなかった時の活用方法
アップルパイフィリングを作る際に、理想とする固さに調整するのは難しい場合があります。
フィリングが予想以上に固くなったり、逆に柔らか過ぎたりすることがあるかもしれませんが、そのような場合でもフィリングを無駄にする必要はありません。
固くなってしまったフィリングは、少量の水を加えて加熱することで柔らかく調整し、フルーツソースとして再利用が可能です。
ジャムを作る場合は、砂糖の量が足りないと思うので、追加して甘みを強調することが一般的です。
スイーツのトッピングとしても使えますよ。
一方で、フィリングが柔らかすぎる場合には、ヨーグルトやアイスクリームのトッピングとしてそのまま使用すると良いでしょう。
また、ホットケーキやトーストの上に乗せたり、お肉の料理にフルーツソースとして加えるのもおすすめです。
まとめ
アップルパイはそのサクサクとした食感と甘みで広く愛されています。
トースターで温めることも、冷やしてそのまま使うことも可能で、手作りする場合にはフィリングの柔らかさやリンゴの食感を調整できます。
この記事では、アップルパイフィリングを作るための砂糖の適切な割合や、フィリングをトロトロに仕上げる方法、そして失敗したフィリングの活用法について解説しました。
フィリングの砂糖割合は一般に全体の約10〜15%が適量です。
トロトロに仕上げたい場合は、約4%のレモン汁を加えることをおすすめします。
もしフィリングが柔らかすぎると感じた場合、それを様々なデザートで活用してみましょう。
フィリングの作り方は一見単純ですが、繊細な技術が求められます。
何度も試作を重ねて、自分の好みに合ったフィリングを見つけることが大切です。