トースターがない場合でも、家庭で使われる一般的な調理器具を利用してプラ板を加熱する方法があります。
特に便利なのは、オーブン機能がついた電子レンジです。
オーブンの機能を使うことで、簡単にかつ均一にプラ板を加熱することができます。
この他には、ホットプレートやフライパン、アイロンや魚焼きグリルを使う方法もありますが、オーブンほど簡単ではありませんでした。
一般的ではありませんが、エンボスヒーターを持っていればプラ板の加熱に使えます。
トースターがなくても、プラ板作りを楽しむことは十分可能です。
この記事では、トースターがない時にプラバンを焼くいくつかの方法をお伝えします。
オーブン機能付き電子レンジでのプラバン加熱手順
通常、プラバン作りにはトースターが推奨されますが、オーブンまたはオーブン機能付き電子レンジでも加熱可能です。
まず、お持ちのレンジにオーブン機能があるか確認してください。
この機能がなければ、この方法は使用できません。
加熱の手順は以下の通りです。
- 天板にクッキングシートを敷き、オーブンを160℃に設定して予熱します。
- 予熱が完了したら、プラバンを天板に置きます。
- 20~30秒間加熱し、プラバンが縮み終わったら、クッキングシートごと取り出し、厚手の本で挟んで形を整えます。
予熱は少し手間がかかりますが、それ以外はトースターとほぼ同じです。
130℃での加熱も可能ですが、オーブンのドアを開けると温度が急激に下がるため、少し高めに設定することをお勧めします。
プラバンをオーブンに入れる際は、素早く行うことが大切です。
数十秒でできるので、時間の設定は1分でも3分でも構いません(設定せず、そのまま余熱でできるかもしれません)。
プラバンがしっかりと縮んで平らになり始めたら、すぐに取り出してください。
もしプラバンが反ってしまった場合は、焦らず少し待てば元に戻りますが、戻りそうに無い場合は、爪楊枝で整えてあげるとよいでしょう。
取り出したら、本で挟んで軽く押さえることで、状態を安定させることができます。
オーブン(オーブン機能付き電子レンジ)がおすすめの理由
トースターがないときにプラ板を作る際、オーブンや、オーブン機能付き電子レンジの使用を推奨する理由は次のとおりです。
- 温度設定が直感的で、管理が容易
- プラ板を裏返す必要がない
オーブン機能を使用すると、他の加熱方法と比べて操作が簡単で、少ない手間で美しいプラ板が作れます。
トースターがない状況でも、簡単にプラ板を作成することができるというのは大きな利点です。
オーブントースターよりも広い天板を利用できるため、大きめのプラ板を焼いたり、複数のプラ板を一度に焼くことも可能です。
しかし、プラ板が多すぎると並べるのに時間がかかったり、互いにくっついたり、取り出すのが大変という可能性が高いので、一度に焼くプラ板の数は1~3枚が理想的です。
トースターがない場合の代替器具一覧
トースターがない場合に、家庭にあるさまざまな器具を使ってプラバンを加熱する方法はいくつかあります。
- オーブン(オーブン機能付き電子レンジ):予熱が必要ですが、使い方が簡単で、熱が均一に広がりやすいです
- ホットプレート:温度管理が重要で、加熱するときはフタをします
- フライパン:ホットプレートと同様に、適切な温度管理が重要です。加熱するときはフタをします
- エンボスヒーター:家庭にある一般的な道具ではないですが、あれば加熱に使えます
- ヘアアイロン・アイロン:小さなプラバン作成は可能ですが、上手に作るのは難しいかもしれません
- 魚焼きグリル:プラバンの加熱に利用できますが、温度調整が難しいです
オーブンについては先ほどご紹介したので、その他の加熱方法について解説していきます。
ホットプレート
ホットプレートは、下からの熱のみなので、蓋をして使います。
- ホットプレートに、クッキングシートか、しわしわにしたアルミホイルを敷きます。
- 蓋をして約150度に予熱した後、プラバンを置いてすぐにフタをします。オーブンに比べて密閉性が低いため、温度を少し高めに設定する必要があります。
- プラバンが安定するまで加熱を続け、慌てずに取り出しましょう
フライパン
フライパンでもプラ板を作ることができます。
ホットプレートの使用法とほぼ同じです。
- フライパンにクッキングシートを敷いてから、フタをして熱を加え始めます。フタをしないと温度が不安定になり、プラ板が均等に仕上がらない可能性が高まります
- プラ板をフライパンに置いた後、すぐにフタをして熱を逃がさないようにします。迅速に作業を行うことが重要です
- プラ板が平らになるまでじっくりと加熱し続け、急いで取り出さないように注意します。プラ板が曲がった場合は、箸やピンセットで軽く修正しましょう
エンボスヒーター
エンボスヒーターは、クラフトやレジン作業に使う道具で、家庭にはあまり無いと思いますが、持っている場合、プラ板作りに大いに役立ちます。
- エンボスヒーターを高温設定で250度に予熱します
- プラ板に熱風を均等に当てて、プラ板が縮む、曲がるといった反応を見せても、安定するまで加熱を続けます
- プラ板が平らになったら、そのまま完全に冷却させます
ヘアアイロン
ヘアアイロンは加熱部が細長いため、小さなプラ板なら作れます。
ただ、力の加減が難しく、プラ板が曲がりやすいことに注意が必要です。
- ヘアアイロンの加熱部にクッキングシートを巻き付け、プラ板が直接接触しないようにします。
- ヘアアイロンの温度を約50度に設定し、プラ板を軽く挟みます。初めはプラ板が少し動く程度の力で挟むと良いです。
- プラ板を再度挟み直して位置を調整する際は、軽く力を加えて位置を整えます。
アイロン
- アイロンを逆さまに設置して、熱面が上向きになるようにします。
- クッキングシートをアイロンの熱面に敷き、温度を中から高温に設定して、プラ板を置きます。
- 加熱中にプラ板を箸で数回転がして、熱が均等に行き渡るようにします。
ヘアアイロンやアイロンを使う際は、挟む強さや、裏返すことに慣れが必要です。
何回か失敗を経験しながらの、試行錯誤が必要です。
魚焼きグリル
魚焼きグリルでもプラ板を加熱できますが、温度管理が重要です。
- アルミホイルをくしゃくしゃにしてグリルの網に敷き、弱火で予熱します。
- 予熱が終わったら、プラ板を箸で慎重に置き、20~30秒間加熱します。
- 加熱後は火を止めて余熱で仕上げるか、必要に応じて弱火で加熱を続けます。
魚焼きグリルを使用する際には、最適な加熱方法を見つけるために何度か試作が必要です。
プラ板工作のための必要材料
プラ板を使った工作を楽しむには、以下のアイテムが必要です。
トースターがない場合でも、基本的に必要な材料は変わりません。
- プラ板
- ハサミ
- 油性ペンまたは色鉛筆(必要に応じて紙やすり)
- 穴あけパンチ(必要に応じて)
- クッキングペーパーやアルミホイル
- 厚手の本
- 耐熱手袋(必要に応じて)
これらの材料は、文房具店や100円ショップで売っています。
最近では、プリンタで印刷可能なプラ板や、既にデザインが施された塗り絵タイプのプラ板も販売されており、初心者でも簡単に始められます。
プラ板は、加熱すると約5分の1のサイズに縮むため、完成後のサイズを考慮して最適な大きさを選ぶことが大切です。
大きすぎると縮小時にくっつく可能性があるので、慣れるまでは小さなサイズから始めることを推奨します。
多くの人が、着色に油性ペンを使用していますが、持っているペンの色が限られている場合や、油性ペンがない場合には、プラ板の表面をサンドペーパーで軽く研磨してから、色鉛筆やクレヨンで色をつけるのも一つの方法です。
プラ板を着色した後は、ハサミで形を整えます。
紐を通す穴を開けたい場合は、焼く前に穴あけパンチで開けましょう。
厚手の本は、加熱後のプラ板を挟んで形を保持するために使用します。
作業がスムーズに進むように、作業開始前に必要な材料を作業スペースの近くに準備しておくことが望ましいです。
まとめ
トースターがない場合でも、以下の家庭用器具を利用してプラ板作成が可能です。
- オーブンまたはオーブン機能付き電子レンジ(電子レンジは不可)
- エンボスヒーター
- ホットプレート
- フライパン
- ヘアアイロン
- アイロン
- 魚焼きグリル
トースター以外では、オーブンやオーブン機能付きの電子レンジが、プラ板作成に最適です。
エンボスヒーターは、既に持っている方にとっては便利ですが、ホットプレートやフライパン、ヘアアイロン、アイロン、魚焼きグリルを使用する場合は、実際に何回か試作を行い、適切な使い方をマスターする必要があるかもしれません。