菖蒲湯(しょうぶゆ)は年中行事(端午の節句)で知られています。
菖蒲湯で健康を願い、その後に残った葉っぱやお湯。
使い方に何か決まりがあるのかというと、特にありませんでした。
昔は、葉を乾燥させて虫よけや芳香剤、厄除けなどに使っていたそうですよ。
残り湯は、香りが気にならなければ洗濯に使ってもOKです。
葉菖蒲はどこに売ってるかというと、スーパーや花屋、ホームセンターなど。
(売ってる時期はゴールデンウイーク頃)
菖蒲湯の使用後の使い道や、まぎらわしい花菖蒲との違いなどをまとめました。
菖蒲湯のその後は?残り湯は洗濯に使える?
菖蒲湯は、5月5日の厄払いの行事。
健康を願って、菖蒲(しょうぶ)を入れたお風呂に入るというお家もあるでしょう。
その後のお湯や菖蒲の使い方に決まりはないようです。
しかし、きれいな葉っぱなので、そのまま捨てるのはもったいない気もします。
ということで、お風呂の後の使い道を調べました。
菖蒲湯の使用後の使い道
菖蒲湯の使用後は、次のような使い道があります。
- 昔は乾燥させて虫よけや芳香剤にしていた
- 屋根の上に投げる(鋭い葉先が剣のような菖蒲は魔除けに)
- 洗って包み焼きに使う
- 箸置きに使う
- 残り湯を洗濯に使う
- 水まきに使う
- 捨てる
捨てる方が多いのでは?と思いますが、虫よけや芳香剤にすると効果があるなら試してみたいです。
(乾燥させたら量がかなり少なくなってしまいそうですが…)
葉っぱは、お料理にも使えるんですね。
行事の1つとして、子どもと一緒に屋根に投げても楽しそうです。
洗濯について、もう少し詳しくご説明しますね。
菖蒲湯のお湯は洗濯に使ってもOK
菖蒲湯の残り湯は、洗濯に使うことができます。
菖蒲の匂いが洗濯物についてしまうかもしれないので、残り湯を使うのは「洗い」だけにしましょう。
(すすぎに残り湯を使用しているお家は少ないかもしれませんが)
においが気になったら、やめた方が無難ですね。
ちなみに、菖蒲湯で汚れ落ちが良くなるという効果はないそうです。
ヨモギには注意
菖蒲の葉っぱは、ヨモギと一緒に売っている場合もあるそうですね。
ヨモギもお風呂に入れた場合は、色がついてしまうので洗濯に使うのはNGです。
お花の水やりに使いましょう。
我が家に男の子はいませんが、ちょっと試してみたくなりました。
ところで、菖蒲の葉はどこで買えるのでしょうか?
菖蒲湯の葉っぱはどこに売ってる?時期はいつ?
菖蒲湯はこどもの日(端午の節句)の行事のため、5月5日が近づくと、葉菖蒲がお店に並びはじめます。
どこに売ってるかというと、スーパーや花屋、ホームセンターなど。
ゴールデンウイークに買いに行くといいでしょう。
追記:5/2にホームセンターのお花コーナーで3本入りで195円(税込)で売っていました。
買いやすい値段ですね。
当日は売り切れてしまうかもしれないので、少し余裕をもって購入しましょう。
野菜室に入れておけば、1週間くらいは持つそうですよ。
(葉菖蒲は、乾燥せずに生葉で使います)
菖蒲はこの時期だけしか売っていないので、かなりレア商品なんですね!
ネット通販でも買えますが、送料を考えると近くのお店で買うのがベストでしょう。
通販で見ると、菖蒲は「香り菖蒲」「匂い菖蒲」とも呼ばれているようです。
購入の際は、くれぐれも「アヤメ(菖蒲)」と間違えないように!
同じ漢字ですが違う植物です。
(詳細は後ほどご説明します)
店頭では「菖蒲湯に」というような案内があると思うので間違えないと思いますが、頭の隅に入れておきましょう。
↓ こちらは菖蒲の苗
しょうぶを漢字で書くと?葉菖蒲と花菖蒲の違い
菖蒲湯で使う「しょうぶ(ショウブ科)」は、漢字で「菖蒲」と書きます。
端午の節句で飾られる花「あやめ(アヤメ科)」も、漢字では「菖蒲」と書きます。
どちらも同じ漢字を使うんです。
菖蒲(しょうぶ)と菖蒲(あやめ)は別の植物
アヤメには3種類あります。
- アヤメ
- カキツバタ
- ハナショウブ
和、という感じの花ですよね。
3種類に分かれていますが、どれも似た花です。
そして一般的には3種類の区別をせずに「しょうぶ」と呼んだり「あやめ」と呼んだりします。
かなりややこしいですよね。
ということで、菖蒲湯に使う葉菖蒲(はしょうぶ)と、花菖蒲(はなしょうぶ)の違いは、全く別の植物ということ!
もちろん、アヤメは、菖蒲(しょうぶ)のような香りはしません。
また、しょうぶはアヤメのような花が咲きません。
菖蒲(しょうぶ)の花は、「花」という感じではないですね。
例えるなら、ねこじゃらしのような形で、ちょっと詰まった感じに見えます(画像参照)。
実は今まで、菖蒲の花を「花菖蒲」と言っているだけだと思ってました!
花菖蒲の画像を見ても、葉の感じは葉菖蒲に似ていますが…
2つは全く違う、別の植物なんですね。
菖蒲とアヤメの開花時期
菖蒲の開花時期は、5~7月ころです。
あやめの咲く時期は種類によって違います。
- アヤメが咲く時期:5月上旬~中旬
- カキツバタが咲く時期:5月中旬~下旬
- ハナショウブが咲く時期:6月
端午の節句には花菖蒲を飾るとありますが、開花時期をみるとアヤメのことかなと思います。
あやめかきつばた…のことわざも!意味は?
先ほど、あやめ(菖蒲)には3種類あるとお伝えしました。
- アヤメ
- カキツバタ
- ハナショウブ
有名なことわざに、「何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)」があります。
聞いたことがある響き、くらいでしかありませんでしたが…。
(あやめはここでも「菖蒲」の漢字が使われていますね)
アヤメ・カキツバタ・ハナショウブは、どれも似た花で区別がつきにくいのです。
そこから、このことわざの意味は、どちらも優れていて優劣がつけにくいとか、選択に迷うこと。
見分けがつかないという意味で使われることもあるそうですよ。
あやめは、見た目では似ているのですが、育つ場所や草丈などに違いがあります。
(アヤメは水はけの良い場所で、カキツバタは池や湿地で育ちます)
花菖蒲は咲く時期がずれているので、他の2種類とは区別ができそうですね。
まとめ
年中行事の1つ、菖蒲湯についてご紹介しました。
「その後」には何かしきたりがあるのかと思っていましたが、特にありませんでしたね。
ちなみに、菖蒲と書いてあやめと読むとは知りませんでしたし、かきつばた(杜若)も全然読めませんでした…。
菖蒲湯は、「勝負」とかけて、勝負時に縁起担ぎとして入るのもいいそうですよ。
ただ、葉菖蒲は、基本的にゴールデンウイーク辺りでしか売っていません。
菖蒲湯が気に入ったら、菖蒲の苗を植えるのもいいですね。
菖蒲は湿った土地を好みますが、栽培は湿っていなくても育つようで、簡単そうでした。
毎年恒例行事となっているなら、子どもと植えてもいい思い出になりそうです。