オオイヌノフグリの季節は春です。
早春から開花します。
名前を聞いてもピンと来ない人もいるのではないでしょうか。
でもきっと、写真や実物を見れば「見たことある!」と思うはずです。
開花時期の2月~5月には、散歩中の道端や通勤・通学路で、必ずと言っていいほど見つけられる雑草ですよ。
オオイヌノフグリの名前の由来は、日本古来からあるイヌフグリ(イヌノフグリとも言う)に似ていること。
花言葉は『忠実』『清い』です。
咲く場所や果実など、見たことはあるけれどあまりよく知らないオオイヌノフグリの特徴についてご紹介します。
オオイヌノフグリの季節は春
オオイヌノフグリの開花時期は2月~5月頃。
地域にもよると思いますが、早いと1月から咲くかもしれません。
開花時期になれば、可愛らしい小さな青い花を見つけられるようになりますよ。
オオイヌノフグリの花は、直径5~10ミリ程度。
見頃は3月と言われています。
小さな青色の花をつける様子は、まさしく春の訪れを知らせているようです。
ずっと咲いているのかと思ったら、花自体は1日で終わるんだそう。
長い期間、毎日次々と花を咲かせるんですね。
オオイヌノフグリが咲く場所は?どこに咲く?
オオイヌノフグリの生息場所ですが、散歩をすれば必ずと言っていいほど見つかるでしょう。
咲く場所は、道端の雑草が生えている部分が多いですよ。
畑の端っこの方に生えていることもあります。
温かくなってきた頃に、時間ができたら散歩に出掛けましょう!
普段は見過ごしてしまいがちな道端を注意深く見てください。
青くて小さな花がきっと咲いているはずです。
それがオオイヌノフグリですよ。
きっと、「この花見たことがある」と感じるはずです。
オオイヌノフグリの花言葉は?
花には花言葉があります。
オオイヌノフグリの場合も、もちろん例外ではありません。
オオイヌノフグリの花言葉は『忠実』『清い』があります。
道端で健気に咲く小さな青い花を見ていると、納得できますね。
その花言葉は、キリストに由来します。
キリストが十字架を背負って刑場に向かう様子は、よく知られていますね。
その際に、聖女ベロニカという女性が、汗をぬぐうハンカチーフをキリストに捧げました。
その聖女ベロニカにちなみ、『忠実』『清い』という花言葉になったと言われていますよ。
西洋では、聖女ベロニカの花と言われているオオイヌノフグリ。
そのような花言葉があったのですね。
オオイヌノフグリは外来種 名前の由来は?
オオイヌノフグリという名前はとても変わっていますよね。
一体、どうしてこのような名前になったのでしょうか。
実は、オオイヌノフグリは日本古来からある花ではありません。
一説によると、明治の始めにヨーロッパから日本に渡ってきた植物と言われています。
いわゆる帰化植物と呼ばれていて、外来種のひとつです。
繁殖力が高いことから、誰もが知る花のひとつになりました。
イヌフグリに似ているから
名前の由来ですが、日本古来からあるイヌフグリ(イヌノフグリ)に似ていることから名付けられたと言われています。
イヌフグリよりも少しだけ大きいので、オオイヌノフグリと呼ばれることになりました。
写真を見ると、たしかにイヌフグリに似た姿をしています。
花の色は、光りの加減で青くも見えそうですが、淡い紫のようなピンク色のような、小さな花でした。
花の大きさは直径3ミリほどです。
イヌフグリとの違いは
ここまで知ると「オオイヌノフグリとイヌフグリを見分けられるのかな」という疑問が湧いてきますね。
実は、イヌフグリはオオイヌノフグリに生息場所を奪われたことで、山間部へ行かないと見られないようになってしまったんだそうです。
環境省で絶滅危惧II類(VU)に指定されているとのこと。
少しかわいそうな気がしますね。
よって普段見られる小さな青い花は、ほとんどがオオイヌノフグリだと言えます。
花の色や大きさも、少し違いますね。
オオイヌノフグリの別名
ちなみに、オオイヌノフグリには、星の瞳、瑠璃唐草(るりからくさ)、天人唐草(てんにんからくさ)などの別名があります。
星の瞳とはきれいな響きですね。
花言葉でご紹介したように、ベロニカとも呼ばれるそうですよ。
オオイヌノフグリの果実は
オオイヌノフグリの緑色をした2つに割れた果実は、とても可愛らしい印象を与えます。
オオイヌノフグリの果実の画像はこちら(Google画像検索より)
しかし花と違って、果実をつける様子は、なかなか注目されません。
図鑑に載っている写真を見ても、ピンとこない人も多くいると思います。
私もちゃんと見た記憶がありません…。
「イヌノフグリ」とは、犬の陰嚢(=フグリ)のことを表しているそうです。
果実が実る様子からその名前がつけられたそうですよ。
実際にオオイヌノフグリがつける果実を見てみると、似ているような気もします?…が、どちらかというとハート形。
イヌフグリ(イヌノフグリ)が犬の陰嚢を表しているというだけで、オオイヌノフグリがそれを意味するというわけではないようです。
オオイヌノフグリは、あくまでイヌフグリに似ているから付けられた名前ですもんね。
一体、誰がそんな名前をつけたのでしょうか。
残念ながら名づけ親に関しての情報は得られませんでしたが、可愛らしい形の果実が実ることがわかりました。
オオイヌノフグリに似た花はネモフィラ?
先ほど、オオイヌノフグリの名前の由来は、イヌフグリに似ているからとお伝えしました。
少し大きいからオオイヌノフグリということでしたね。
オオイヌノフグリは、この他に「ネモフィラ」に似ていると言われています。
たしかに、ネモフィラに似ていますね。
ネモフィラの開花時期は3~5月なのでオオイヌノフグリと同じ頃ですが、花の大きさが全然違うので、間違えるということはないでしょう。
オオイヌノフグリの花は直径5~10mmくらいですが、ネモフィラは2~3cmくらいの大きさです。
(ネモフィラには他の色もあります)
ちなみに、ネモフィラの和名は「瑠璃唐草(るりからくさ)」。
オオイヌノフグリと同じなんですね。
まとめ
誰もが一度は見たことのある、オオイヌノフグリ。
花については知っていても、その詳細を知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、オオイヌノフグリの開花時期や咲く場所・名前の由来・果実などの特徴や花言葉についてお伝えしました。
春の訪れを感じさせる、まるで聖女ベロニカのような清らかな花。
季節を感じられるっていいですよね。
ぜひ次に迎える春には、オオイヌノフグリを探してみてください。