紫陽花(あじさい)という言葉で、梅雨をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
地域によって差もありますが、紫陽花の開花時期は5月下旬~7月ころです。
(ちなみに季語は6月)
紫陽花は何月に咲くのか、色は何で決まるのか?、花だと思っていたところは実は「がく」だった?!アジサイの花言葉って怖い?
…など、身近なようで意外と知らない紫陽花。
一般家庭の庭先から大きな庭園まで、色々な場所で親しまれている紫陽花について調べました。
紫陽花(あじさい)は何月に咲く?
紫陽花は何月に咲くのかというと、地域や種類によって差がありますが5月下旬~7月頃です。
梅雨の時季に、日本各地で可愛いらしい姿を楽しませてくれます。
気象庁の資料を見たのですが、開花時期は沖縄や九州で最も早く、東京から西の温暖地では6月上旬、山梨や長野辺りでは6月下旬、東北から北になると6月下旬から7月という感じでした。
2021年は、1ヶ月ほど早く開花したという口コミが多数ありました。
おはようございます😃☔️
今年は約一カ月早い開花☝️😉
昨年より背が高く、花芽もたくさんです☺️💕💕💕#紫陽花 pic.twitter.com/YJNQyjRVnc— ひろっぴ@中耳炎完治🤗➰✨ (@IwatoHiro) May 17, 2021
紫陽花の種類によっても開花時期は異なりますし、開花時期が長いので長期間楽しめます。
よく見かける花なので、あまり気にしていませんでした…。
たしかに、道を歩いていると、梅雨入り前に「あれ?もう咲いてる?」と思ったり、夏の時期に「まだ咲いてる!」と思ったりしますね。
紫陽花の季語は何月?
ちなみに「紫陽花」という言葉を季語として使用する場合は、夏の季語として分類されます。
季語は、季節のほかに、月毎にも細かく分類されています。
「紫陽花」の季語は何月かというと、夏の中でも、仲夏(6月)の季語として位置づけられています。
開花期の中頃にあたる、見頃の時季とちょうど一致しますね。
紫陽花の色は何で決まる?
紫陽花の色は何で決まるのでしょう。
紫陽花の花色は、土のpH(酸性度)で決まるという話を聞いたことがありませんか?
土が酸性だと青系、中性~アルカリ性だとピンク系の花が咲くというもの。
紫陽花の花の色は、アントシアニンという色素によるものです。
土が酸性の場合、アルミニウムが土の中に溶けだします。
根っこから吸われたアルミニウムイオンとアントシアニンが結合することで、青い花になるんですよ。
同じ品種でも、肥料などによって別の色の花が楽しめるなんて、面白いですね。
わが家では青い紫陽花が咲くので試したことはありませんが、アルミホイルを株元に置く(または埋める)と青くなるという口コミも見かけました。
癒されますね😻
紫陽花は酸性土壌で青く、アルカリ土壌でピンク色に、swing-pai さん家は中性土壌かも?ですね✨
石灰をやるとピンク色、アルミホイルを玉にして株周りに埋けておくと濃い紫色に、翌年に希望の色で咲きますよ🎵— 温故知新 (@PitanAhiru) May 21, 2018
ただ、品種元来の花色も多少は影響するので、思い通りの花色にならないこともあるようです。
育てる際は、品種と土壌両方の情報をよく確認してくださいね。
特に、白い紫陽花に限っては、pHの影響を受ける色素がないため、どこに植えても白い花を咲かせるそうですよ。
また、先ほどの開花のX(旧ツイッター)の画像のように、同じ株でも色が違うことがありますよね。
土が同じなのになぜ?と思って調べてみたのですが、根っこからアルミニウムイオンを吸っても、枝により量にムラがあるからのようです。
さらに、土の酸性度だけでなく、紫陽花の色は開花してからだんだん変化していきます。
そのことから、紫陽花は「七変化(しちへんげ)」とも呼ばれるそうですよ。
※七変化という品種のヤマアジサイもあります
紫陽花の花って…本当は「がく」で花じゃない?
今まで紫陽花の「花」の話をしましたが、一見花の様に見えるあの部分…。
実は「がく」という葉っぱが変形したもので、「がく」の中心にある小さい粒のように見える部分が、実際の花なんです。
今まで知りませんでした!
他にも、オシロイバナやアネモネ、クレマチスなど、「がく」が花のように見える植物は意外とあるんですよ。
紫陽花の種ってあるの?
紫陽花って、株はよく見かけるけど、種ってあまり見かけませんよね?
花だと思っていたところは「がく」でしたし…。
調べてみると、ちゃんと種は存在する事がわかりました。
1本の枝の先端に複数の小花が咲く紫陽花ですが、その小花は「装飾花」と「両性花」に分けられます。
そのうちの両性花から種が採れますよ。
装飾花(そうしょくか)
装飾花は、一見花のように見える大きな「がく」が付いている小花のことです。
見た目もお花っぽく目立つ存在の装飾花ですが、めしべが退化しているため、基本的に種はできません。
普段よく見かけるアジサイは「装飾花」の集まりです。
両性花(りょうせいか)
一方、両性花とは、「がく」自体も小ぶりで一見小さな蕾のように見える小花のことです。
見た目は地味な両性花ですが、小さいながらもちゃんとおしべとめしべがあり、11月頃に種が出来ます。
「ガクアジサイ」は、両性花が中央に固まっており、その周りに額縁のように装飾花が咲きます。
元々日本に自生していて、様々な紫陽花の原種となっています。
ガクアジサイが西洋で品種改良されたのが「西洋アジサイ」です。
ちなみに、紫陽花を種から育てると、3~4年程で花を咲かせてくれるそうですよ。
紫陽花は、種から育てるより、挿し木をして増やす方が一般的です。
上手くいけば、翌年には花を楽しむ事ができます。
割と成功しやすいそうなので、好きな方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
紫陽花の花言葉について
紫陽花の花言葉は、怖いと言われているようですね。
花色の項目でお伝えしたように、紫陽花は、土壌や開花してからの日数などによって、色がコロコロ変わります(七変化)。
このことから、花言葉の1つに「移り気(浮気)」があります。
これが怖いと言われている理由でしょう。
しかし、紫陽花には「和気あいあい」「家族」などの花言葉もあるんですよ。
紫陽花にはマイナスとプラスどちらのイメージの花言葉も存在しますが、プラスイメージの方に着目すると、母親の様なイメージになりませんか?
紫陽花は、近年、カーネーションに代わる母の日の贈り物としても人気を集めています。
我が家でも、妹が母の日にプレゼントしていました。
また、紫陽花は、色によっても花言葉があります。
最もよく見かける青や青紫色の紫陽花の花言葉は「冷淡」「無情」「辛抱強い愛情」です。
一方、ピンクの紫陽花の花言葉は「元気な女性」「強い愛情」。
白い紫陽花もありますが、こちらの花言葉は「寛容」です。
緑色の紫陽花には「ひたむきな愛」という花言葉がありますよ。
まとめ
イラストなどでよく見かける、紫陽花の葉の上に乗っているカタツムリ。
カタツムリは、特に紫陽花を好む生物という訳ではないそうです。
どちらも梅雨の時期に良く見かけるため、イラストなどで良く一緒に使用されているだけのようですね。
梅雨の時期は雨が多く、気分も沈みがちですが、そんな時季に最盛期を迎える紫陽花。
現在、世界中には2000種類以上もの紫陽花が存在しているそうですよ。
お気に入りを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
雨にも負けず美しく咲き誇る紫陽花に、元気をもらいましょう!