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七夕の行事食はそうめん以外に索餅(さくべい)?そもそもなぜ素麺なの?意味や七夕の食べ物を紹介

七夕の行事食 生活

日本は四季ごとの行事が多く、それにともない昔から言い伝えらえている行事食を食べてお祝いするのが風習になっていますね。

七夕は短冊を笹に飾ったり、織姫彦星のお話を聞くという簡単な行事だと思っていましたが…

違いました。

平安時代から続く行事で、ちゃんと行事食があるのです!

それは夏の定番、そうめん。

そして七夕に食べるものはもう1つ。

そうめん以外にも「索餅(さくべい)」という、奈良時代から伝わる食べ物があるんです。

一体なぜ、どのような由来でこの2つが行事食となったのででしょうか?

意味や、トッピングのアレンジレシピなどもご紹介します。

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七夕の行事食はそうめん以外に何がある?

七夕の行事食で、そうめん以外のものって何があるのかと言うと…。

冒頭でお伝えしたように、そうめん以外の行事食は「索餅(さくべい)」です。

そうめんが行事食とは知らなくても、食卓に出していたご家庭は多いはずです。

では、もう一つの行事食「索餠」とはどういうものでしょうか。

索餅は奈良時代に中国から伝わったお菓子

索餅は、奈良時代に中国から伝わった唐菓子。

小麦粉と米粉を練り合わせて縄状に伸ばしたものです。

食べる時には、茹でて塩や調味料をつけて食べるそうです。

中国では7月7日にある帝の子供がなくなり、その後に熱病が流行ったことから、子どもの好物であった索餅をお供えするようになったという言い伝えがあります。

索餅(さくべい)の見た目は、棒状のドーナツのような、かりんとうやチュロス?のような感じですね。

今では、ご家庭用に簡単に作れる砂糖などを使用して、お菓子向きにした索餅のレシピがたくさんあります。

ちなみに、グレーテルのかまどのさくべいレシピはこちら(NHK公式サイト)

お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

七夕の行事食がそうめんなのはなぜ?意味は?

七夕にそうめんを食べるのはなぜでしょう?

それはズバリ、そうめんが天の川のようだからです。

織姫が織る糸に見立てた、という説もあります。

そして、先ほどお伝えした「索餠(さくべい)」ですが、日本では「索麺(さくめん)」とも呼ばれ、のちにその「さくめん」が「そうめん」になって、素麺が食べられるようになったとも言われています。

日本の行事食は、それぞれの季節の旬のもので作ることにより、邪気を追い払ったり、無病息災を願う意味が込められています。

夏バテして食欲が減退するこの時期。

夏に簡単にツルッと食べられるそうめんを食べて乗り切ろう、という意味が込められているのかもしれませんね。

ここに面白い情報があります。

乾めんメーカーの業界組織である全国乾麺協同組合連合会が、次のように宣言しています。

五節句の7月7日七夕。天の川では彦星と織姫の星祭り。

七夕には「そうめん」食べて、あの人に「そうめん」贈って、そして、あなたの「願い事が叶いますように…」

全国乾麺協同組合連合会では、7月7日に「そうめん」を食べる習慣を呼び起こしたく、「七夕・そうめんの日」を設定しました。

(全国乾麺協同組合連合会公式サイトhttps://www.kanmen.com/より引用)

七夕にそうめんを食べる風習は平安時代から

七夕は五節句の1つです。

五節句とは、日本の四季を彩る代表的な節句のこと。

(七草の節句・桃の節句・菖蒲の節句・星祭(七夕のこと)・菊の節句)

江戸時代では、幕府が公的な行事や祝日に定めていました。

冒頭でお伝えしたように、七夕の食べ物にそうめんを食べる風習は平安時代から。

後醍醐天皇の時代、宮中の七夕の行事でそうめんを食べる風習があったそうです。

七夕を「しちせき」から「たなばた」と読むようになったのはこのころからです。

この頃はまだ庶民の行事ではなく、宮中の行事として祝われていました。

古今和歌集や新古今和歌集では、1年に1度しか会えない織姫と彦星に、想いをはせる句がいくつかあります。

とても歴史のあるそうめん、これは食べるしかありません。

七夕の食べ物 そうめんのアレンジレシピ

七夕の行事食としてそうめんを食べるなら、トッピングをひと工夫することで華やかになりますよ!

例えば、星型のクッキー型を使用したにんじんや、薄焼き卵、パプリカをのせたり、枝豆やオクラも添えると、色とりどりな七夕バージョンのそうめんが簡単に出来上がります。

オクラはもともと星型ですしね!

七夕のそうめん

短冊のような色付きのそうめんを使ったり、かわいいカップやグラスに、そうめんを入れるのもいいですね。

そうめん 七夕バージョン

また、そうめんに、星に見立てた卵やオクラ、トマトやキュウリなどの色鮮やかな夏野菜の具材をトッピングすると、天の川みたいで、こちらも簡単に七夕バージョンのそうめんが出来上がります。

めんつゆにオリーブオイルやごま油を数滴加えても、いつもと違う風味が楽しめますよ。

昔からそうめんが天の川に見立てられていたとは、当時の人は発想が豊かですね。

そうめん以外の七夕の食べ物(我が家の場合)

ちなみに、わが家の今までの七夕の食べ物はというと…。

夕ご飯に、七夕の特別料理や凝ったデザートを作るのは大変だし、忙しくて時間がないという時、私はゼリーやちらし寿司を作ります。

ゼリーは、ゼラチンとブルーハワイのかき氷のシロップで簡単に作ります。

そこに、こんぺいとうやフルーツをトッピング。

ちらし寿司も、具材を星型にすることにこだわらなくても、旬の野菜をたくさん使って色鮮やかにすれば特別感が出ますよね!

まとめ

そもそも私は、七夕にも行事食があるとは知りませんでした。

七夕は「子どもがいる家庭や保育園・幼稚園などで、願い事を書いた短冊を笹に飾ってみんなで歌を歌う」「織姫彦星のお話を聞く」という簡単な行事だと思っていたんです。

さらに今回、そうめん以外にも「索餅(さくべい)」という行事食があることも知りました。

季節に合った旬の食べ物をいただくのは、それなりに意味があってずっと受け継がれているのだと思うと大切にしたいと思いませんか?

七夕はすごく歴史のある行事なのです。

平安時代から食べられていたなんて紫式部も召し上がっていたのでしょうか。

7月7日は天の川が見られる良いお天気だといいですね。

お読みいただきありがとうございました。

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