面倒な夏休みの宿題のひとつに読書感想文がありますよね。
そもそも本が好きでなければ、本を読むという段階で挫折してしまいそうですね。
しかしそんな読書感想文も、コツをつかめば苦手でも入賞する可能性は十分あります。
入賞するコツは、
「自分に置き換えてみること」
「自分の体験に重ねること」
です。
選ばれる書き方のポイントを詳しく説明していきますね。
入賞を目指すなら、あらすじを書かないこともポイントです。
読書感想文で選ばれる書き方は「自分だったら」と「自分の体験」
読書感想文に関してですが、実は私の家族に小学校教員がいます。
読書感想文の審査員をしたこともあります。
今回、ストレートに「読書感想文が入賞するコツって?」と聞いて、返ってきた答えは次の2つでした。
「自分に置き換えてみること」
「自分の実体験に重ねること」
かなりの数の読書感想文を審査していく中で、上記2点が入っていない感想文はさっさと落選させるそうです。
優秀な作文を決めることが仕事。
そのため、「でも、子供たちが一生懸命書いたものだし…」という優しさは微塵も入りません。
読書感想文入賞のコツ / 自分だったらと置き換える
まず、「自分に置き換えてみること」に関して。
選択した本の中の主人公の行動や気持ちについて「自分だったらどう思うか・どうするか」を書くのです。
子供は漫画を読んでいる時やアニメを見ている時に「僕だったらこうするのにな~」と話していませんか?
読書感想文もそれと同じようにすればいいのです。
子供が読書感想文でどう書いていいか迷っていたら、
「~の場面では、あなたはどう思ったの?」とか「もしあなたが主人公だったらどういう行動をしていた?」
と聞いてあげましょう。
そして、子供がそれについて話した内容をまとめるように、アドバイスしてあげるといいのです。
読書感想文入賞のコツ / 自分の体験に重ねる
次に「自分の実体験に重ねること」に関してです。
たとえば、
「主人公は可愛がっていたペットを亡くし、悲しみに暮れていました。私も5歳の時から犬を飼っていて~…」
という具合です。
読書感想文は、文章の構成など他に大事な点ももちろんありますが、入賞を意識するのなら、この2点を必ず入れるようにしましょう。
選ばれる書き方を押さえれば、苦手でも大丈夫
私は小さい頃から本が好きだったので、読書感想文を苦に思ったことは一度もありませんでした。
むしろ、早く本を読みたいと思っていたものです。
しかし、小学生の子供たちは読書感想文が嫌いな子がとても多いのです。
入賞なんてしなくてもいいからとりあえず出そう、と思う子供が大半ではないでしょうか。
でも、よく考えてみてください。
「入賞するのとしないのだったらどっちがいい?」と聞かれたら、
「入賞するほうがいい」と答えるに決まってますよね?
だったら、できるだけ入賞のコツをおさえた読書感想文を書いてみましょう。
読書感想文で入賞を目指すなら「あらすじなし」で
読書感想文の審査員をしている家族に、入賞を目指すならやってはいけない事を聞いてみると、
「読み始めて、最初の数行であらすじを書いている段階ですぐポイッだね」
ということでした。
「文章の最初にあらすじを書いてくれたらすぐに却下できるんだけど、真ん中くらいに書いている子がいてね。これも当然却下なんだけど、途中に書いているから途中まで読まなきゃいけないのが時間の無駄なんだよね」
とのこと。
なかなか毒舌ですね。
でもまあそのくらい、読書感想文に長いあらすじはタブーということですね。
あらすじは書かない
私も、小学生の子供たちの夏休みの読書感想文を、何枚も何枚も添削した経験があります。
この「あらすじを書かない」というポイントは、わかっていてもできない子供がかなり多いのです。
学校の教育では「文章を正しく理解する」ということに重点が置かれています。
そのため「文章を正しく理解していますよ」という感想文になってしまうのです。
しかし「文章を要約しなさい」という宿題ではありません。
あらすじは絶対に入れないようにしましょう。
印象に残った場面を聞いてあげよう
小学生の子供の夏休みの宿題に関して、低学年であれば親の関与が必要です。
高学年だとしても、どうしたらいいか迷っている場合はアドバイスが必要です。
まず低学年の場合は、本もそんなに長くないので一緒に本を読んであげましょう。
そしてこれは学年関係なくですが、
「どの場面が印象に残った?」
「主人公のどんな行動やセリフが印象に残った?」
と質問をしましょう。
それを聞いて、
「じゃあその場面ではどんなことを考えた?自分だったらどうすると思う?」
「自分の身の回りでも似たようなことはあった?」
と質問をしてあげましょう。
そしてその答えを聞いて、それを感想文にまとめるアドバイスをしてあげればいいのです。
子供とコミュニケーションも取れますし、子供の読書感想文の入賞につながる可能性もあります。
まとめ
読書感想文は、すごく綺麗な文章が書けたり、うまい文章が書けたりする必要はありません。
最低限の原稿用紙のルール、日本語のルールを守っていれば割と自由なのです。
その中で入賞するコツを紹介してきました。
読書感想文で入賞すると、子供も嬉しいですし自信につながります。
親が書いてあげるようなことは言語道断ですが、子供を入賞に導くよう、アドバイスをしてあげましょう。