中学生の自由研究で難しいテーマを選ぶなら、理科や社会の分野から探すのがオススメです。
理科ならダイラタンシー現象の実験、社会なら地元の歴史を調べるなど。
優秀作品として選ばれるものは、身近な疑問から生まれた研究も多いですよ。
人とかぶらない自由研究をしたいなら、自分の趣味を突き詰めるのがオススメです。
面白いテーマを探しているなら、身近なものを定点観察してみてはいかがでしょう。
この記事では、毎年悩みがちな自由研究のテーマ決めに役立つ情報をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
自由研究【中学生】難しいテーマなら理科や社会がおすすめ
中学生の自由研究で難しいテーマを探しているのなら、理科や社会の分野から探すのがオススメです。
例えば、ダイラタンシー現象の実験などはいかがでしょうか。
ダイラタンシー現象とは、弱い力でゆっくりと触るとドロ状の液体だけど、素早く強い力を加えると個体のように固くなる現象です。
ダイラタンシー現象は、よく片栗粉と水を用いて実験が行われます。
どのくらいの分量でうまく成功するのか、片栗粉以外の他の粒子でも可能なのかなどを調べてみると、いくつかの実験ができますね。
生活にはどのように応用することができるのかなどを考察すると、かなり精度の高い研究になるのではないでしょうか。
他にも、環境や歴史に関することを調べるのもオススメです。
例えば、お城に興味があれば、設計の工夫やどのような人たちが住んでいたのかを調査してみると良いでしょう。
難しいテーマを扱うと、まとめるのが大変に感じることがあります。
その対処法として、図書館や資料館などでの調べ物に加えて、日頃からテレビ番組などを研究してみるのもオススメです。
テレビ番組の歴史特番などをみてみると、調査方法や情報のまとめ方がとても参考になると思います。
日頃から、いろいろなところにアンテナをはって、自由研究の参考にすると良いですよ。
自由研究【中学生】優秀作品からヒントをもらっても!
中学生の自由研究の中でも、優秀作品として賞を受賞しているものを2つ紹介したいと思います。
まず1つ目はとても身近なお米に注目した研究です。
お米の美味しさ大研究 パートⅤ ~米麴の秘密にせまる~ (シゼコン公式サイト)
島根県島根大学教育学部附属義務教育学校7年 籠橋 真紘さん
こちらは自然科学観察コンクールの入賞作品です。
この研究の発端は、いつもと違う味のお米を食べたことでした。
小学三年生の頃からお米の美味しさに関する研究を始めて、中学生になった籠橋さんは米麹に着目した実験を行いました。
毎日口にしているものについて、疑問を持ったらとことん調べる姿勢が素晴らしいです。
他にも、面白い作品を見つけました。
おばあちゃんの知恵袋を考察その3 〜チューブ入り軟膏の曲がりの謎解き〜
まなびさぽーと 中学生の部 令和2年度優秀作品(愛知県碧南市公式サイト)
碧南市立新川中学校3年 石川 昴平さん
この研究は、おばあちゃんの知恵袋について考察しながら、自分の知恵袋で恩返しをすることを目的に始めた研究です。
チューブから出てくる軟膏がどのようにして曲がってしまうのかを、実験と考察を繰り返しながら研究しています。
今後の課題もわかり、実際に商品開発にも活用できる実験なのではないかなと思いました。
以上、興味深い優秀作品を2つご紹介しました。
では、具体的に自分で自由研究をするならどのようなものが良いのでしょうか。
引き続き、例を挙げながら紹介していきます。
自由研究【中学生】社会の面白いテーマ
先ほど、理科のテーマ(ダイラタンシー現象)についてご紹介したので、今度は社会についてご紹介します。
中学生におすすめの社会のテーマは、地元の変遷(へんせん:移り変わり)調べです。
自分の住んでいる地域について調べるというと簡単なように思えますが、どのように調査するかによってクオリティが全然変わってきます。
まずオススメするのは、地元の地図を現在から遡って集めてみること。
図書館などでも手に入れることができますし、航空写真が集められるサイトもあります。
※開くのにちょっと時間がかかるかもしれません
このサイトでは、年代ごとに地図や航空写真などを調べることができます。
自分の知らない時代の地元を知ることができて面白いですよ。
地図や航空写真を比較してみると、具体的に地域にどのような変化があったのかをみることができます。
また、地元に長く住んでいる方や、地元の不動産会社、自分の家族にインタビューをしてみて情報を集めます。
インタビューの内容を整理して、地図や写真と照らし合わせることで、地元の歴史をみることができますね。
社会背景なども同時に調べてみると、中学生とは思えないほど立派な自由研究になりますよ。
人とかぶらない自由研究をしたい中学生は趣味から発想を!
人とかぶらない自由研究をしたい中学生には、自分の趣味を突き詰めた研究をすることをオススメします。
皆さんは好きなことや、日頃やっていることなどはありますか?
作曲
音楽が好きな人なら、作曲をやってみるのはいかがでしょう。
現在は、パソコンやタブレットで誰でも簡単に作曲をすることができます。
自分がどのような音楽が好きで、どのようなメロディーを聴くと心が踊るのかなどを考えながら作曲をしてみて下さい。
すると、自分がどのようなところに惹かれているのかを知ることができたり、作曲の楽しさを感じることができます。
突き詰めると音楽理論から数学の分野にまで発展することもできますよ。
マンガ
漫画を読むのが好きな人であれば、漫画について研究するのもオススメです。
大切な日本の文化でもある漫画。
コマ割りやセリフの書き方、漫画の歴史など、調べられることはたくさんあります。
実際に、大学や専門学校などでも漫画について研究するところもあるので、じっくり分析してみると新しい発見がありそうですね。
スポーツ
スポーツをやっている人なら、自分の好きな選手や、自分自身のプレイついて調査してみるのが面白そうです。
例えば、どのように身体を動かすと良いフォームになるのかを調べます。
自分の身体の動きと好きな選手の身体の動きの比較をしてみたり、改善点を調べたりすると、自然と身体の仕組みについて勉強することができます。
趣味を突き詰めることは、自然と研究になるものですね。
自由研究【中学生】身近なものを観察すると面白いテーマに?
面白いテーマの自由研究をしたい中学生には、身近にあるものを観察するという研究をオススメします。
一番簡単にできるものは定点観測です。
毎日特定の何かを同じ時間、同じ場所で写真に収めて記録します。
例えば、空の写真を撮ってみるのはいかがですか?
中学生の夏休みは約40日あります。
スマホで良いので、毎日空を同じ時間、同じ場所で撮影してみてください。
毎日継続することができれば40枚になるので、撮った写真を並べるだけでも壮観です。
写真から発展して、気象について調べてみたり、漁師の天気観測法について調べてみたりすることもできます。
他には、毎朝食洗機の中を撮影してみたり、自分の寝癖を撮影するのも面白いですね。
題材にするものは本当になんでも良いのです。
本人の許可が取れれば、人の動きを定点観測するのも楽しいですよ。
定点観測は、見ているだけでも面白いです。
毎日観察することで、今までは気にも留めなかったことでも新しい発見が生まれたりします。
写真で記録していく中でお気に入りの一枚が見つかれば、写真作品にもなりますね。
観察は研究の第一歩。
写真に撮るだけだと自由研究にならないのでは…、と思わずに継続して収集することが大切です。